葵屋図書館

今回、話を聞いたのはアイさん（23歳）。
普段は、老人介護施設で働くシングルマザーだ。




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「昼の仕事の収入が月収12万円程度とすごく安いんです。
手取りですね。

契約社員なので、社保を引かれてこの値段。
額面だと15〜16万円くらいかな？

週5日働いて、この金額です。

でも、ひとり親家庭用の手当ももらいたいので、昼職の収入はこの程度で抑えておきたいんです。
認可保育園って収入で月の利用料が決まるので、収入が上がると、保育料も上がっちゃうし・・・。

でも、お金はもっとほしいです。
だって、これだけじゃ、全然やっていけない。

切り詰めれば暮らせるけど、貯金なんてできない。
将来が不安ですよね。

そう思って、愛人を探したんです」


今や愛人もネットで探せる時代。
愛人を探せるような出会い系のほか、婚活サイトにも複数登録し、アイさんは日々相手を探している。


「おつきあいがはじまっても半年、１年と続く人はごくわずか。
たいていの場合は１〜３カ月くらいでご縁が切れてしまうんですよね。

早い人だと、1回会って、そのあとはない。
だから、常に相手を探してないといけないんですよ」

さらには、1人だけじゃなく、複数と交際するようにしている。

「１人ご縁が切れたら新しく１人とおつきあいをはじめるというように、常に４〜５人くらいと交際しています」

愛人希望の男性に求めることは、ごくわずか。
メールのやりとりが途切れないこと、前払いでお金を支払ってくれること。
この２つのみ。

「メールのやり取りが途切れる人はドタキャンする可能性が高いから。

またプレイが終わった後だと、お金を払うのを渋る人もいます。
だからこの２つだけは絶対守って欲しいですね。
でもあとは特に……」

ーー後は特に気にしないってことは、相手が払ってくれるお金も気にしないの？

「値段ですか？　そうですね。あんまり気にしません。

だって、その人によって払えるお金って違うじゃないですか。

もちろんタダはナシですけど、くれるんならいくらでもいいかなって思ってます。

１番安い人は１回５０００円＋交通費。
高い人でも１回２万円ですね」

その最も高い人には、週に２〜３回、ヌードの写メを送り、オナニーのお手伝いもしているという。
しかもこれは無料奉仕だ。


「営業メールと割り切っています。
一応、顔がうつらないように身体だけ撮って送っているので、最悪、バラまかれても身元がバレることはないだろうし。

まあ、しょうがないかなって割り切ってます」

お金がない、その苦しい状況につけこんで、ワガママに遊ぶ男たち。

そんな男たちにアイさんが消費尽くされないことを願うばかりだ。


＜取材/文：ハルクル・オナホーマン＞
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