葵屋図書館

　新卒で入社したY商事の総務課。
　働き始めてもい２年になります。
　取引先と飲み会をしたり、部長がセッティングしたお見合いに出席したり、OL生活をエンジョイしていました。
　主任とあんなことになるまでは……。

「今日、残業頼めないかな」
　主任からファイルの束を渡されたのは、定時に帰れるようラストスパートをかけているときでした。
　用事の入っていなかったため、しぶしぶながらも引き受けました。
　20時も過ぎるとオフィスから同僚たちの姿は消え、私たちだけが残されました。

　あと、もうちょっと。
　最後のクリアファイルを手にしたときです。
　ふと気づくと、背後に主任が立っていました。
「さっきはずいぶんな顔してくれたじゃねえか」
　いつもの紳士的な物腰からは想像もつかないような言葉を吐き、私を見下ろしています。
「残業もできないようなOLなんて役立たずもいいところなんだよ」

　ネクタイで腕を縛り上げられた私は床に押し倒されました。
「ちょっとは役に立ってもらおうか。おい、口を開けろ」
　主任のモノが口のなかに押し込まれました。
　丸一日働いた男のスラックスの中は汗で蒸れ、ムッとする臭いが立ちこめています。
　思わず口に入れられたものを吐き出し、目をつぶって首を振りました。

　するとなんということでしょうか。
　親にも殴られたことがない私の頬に平手が飛んできたのです。
　恐怖で身がすくみ、私は主任にひれ伏しました。
　主任は私をあざ笑いながら前から後ろから犯し、その姿を写真に収めていったのです。



「この写真をばらまかれたくなかったら、明日から毎日残業するんだな」
　私のオフィスライフからは、もう夢も希望もなくなりました。